消化器内科では消化管出血、急性膵炎、急性閉塞性化膿性胆管炎などの緊急性の高い病気や、消化器領域の癌の診断・治療、慢性的な炎症性疾患など、幅広い分野を担当しております。その中でも特に内視鏡を使った治療(食道・胃・大腸などの早期癌の切除や出血の治療、胆膵疾患の内視鏡治療等)を得意としております。
※新患外来はお電話での予約が必要です。窓口でも受け付けております。新患外来・再診外来ともに予約制です。
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午前 | |||||
午後 | 酒田(再診) | 酒田(新患) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 胃カメラ 酒田 | 胃カメラ 酒田 | 胃カメラ 酒田 | 胃カメラ 酒田 | 胃カメラ 酒田 |
午後 | 大腸内視鏡 酒田 | 大腸内視鏡 酒田 | 大腸内視鏡 酒田 |
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっており、日本でも2020年4月8日から緊急事態宣言が出され、一旦は収束したものの、その後も第二波・第三波と感染拡大が続いている状況です。2020年春から日本消化器内視鏡学会からの提言で、内視鏡検査に伴って咳き込んだりえずいたりした際に空気中に飛沫が多量に発生することで、医療従事者や他の患者さまに感染の危険があるため、適切な感染予防策が必要となっております。
当科では、内視鏡予定の患者さまに対しては検査当日に問診をとり、新型コロナウイルス感染のリスクがある方に対しては内視鏡検査の必要性を考慮したうえで、検査可能か延期するか等を判断しております。また、検査室や待合室の徹底した換気、検査毎の検査台や周辺のアルコール清拭、飛沫を誘発しにくいと言われる咽頭麻酔時のキシロカインビスカスの導入、検査中の飛沫を減らす目的で内視鏡を通すための切れ目を入れたマスクの導入、内視鏡スタッフ全員のキャップ・マスク・フェイスシールド・ガウン・手袋の着用等による感染防護、等の対応を行っております。無症状の新型コロナウイルス感染者も一定数存在することなどから、内視鏡検査時に発生する飛沫が危険であることは間違いなく、おそらく完全に収束するまでは、こういった適切な感染予防策を継続する必要があると考えております。また、感染者や感染の疑いのある方は、よほど緊急性の高い状況(内視鏡処置をしなければ命に係わる状況)でなければ基本的には内視鏡検査・治療をしない方針です。
内視鏡とは別に、通常の診察などで当院に受診される方でも、感染のリスクを心配されている方もおられるかと思います。当科では待合室などでは、感染予防のために、職員による頻回の換気や清拭、患者さまにもマスクの着用や手指の消毒、少人数での来院等をお願いしております。また、正面玄関で検温を行い、発熱などで病院を受診される方は別エリアに案内され、通常の受診の方と接触しにくい状況になっております。来院される患者さまの感染のリスクをある程度は抑えられると思いますが、完全に予防できるというわけではありません。リスクが高いとされている高齢の方や心血管疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患、高血圧の方は特に注意が必要です。担当医と相談し、緊急性の低い検査や治療の延期やお薬のみの短時間での受診、なるべく長期間の処方、予約再診の方の電話診療(2020年5月上旬から導入)等もございますので、事前にお電話でご相談いただければと思います。
2020年12月28日更新
項目\年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 |
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総内視鏡件数 | 3,804 | 3,696 | 3,383 | 3,386 |
上部内視鏡(検査・治療) | 2,842 | 2,836 | 2,708 | 2,403 |
ドック上部内視鏡検査 | 1,476 | 1,603 | 1,667 | 1,664 |
経鼻内視鏡検査 | 358 | 357 | 298 | 274 |
超音波内視鏡検査 | 39 | 60 | 55 | 64 |
上部治療内視鏡(全治療) | 77 | 43 | 52 | 39 |
上部ESD | 25 | 17 | 15 | 12 |
下部内視鏡(検査・治療) | 900 | 799 | 635 | 652 |
下部治療内視鏡 | 288 | 243 | 240 | 261 |
下部ESD | 2 | 3 | 2 | 6 |
胆膵内視鏡(検査・治療) | 62 | 61 | 40 | 37 |
項目\年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 |
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外来患者延数 | 9,947 | 8,882 | 5,312 | 3,976 |
新患患者数 | 1,283 | 1,192 | 807 | 485 |
紹介患者数 | 447 | 437 | 301 | 234 |
再診患者数 | 8,664 | 7,690 | 4,505 | 3,491 |
入院患者延数 | 1,0934 | 8,180 | 4,460 | 3,095 |
早期胃癌などの内視鏡治療法のひとつで、専用の電気メスを使って病変の周囲を切開した後に病変の下の粘膜下層を剥離して病変を切除する治療法です。従来の内視鏡治療法に比べて、広い病変でも切除可能であり、正確な病理診断(病変の深さ、血管やリンパ管への浸潤などの診断)を行うこともできるという利点があり、近年多くの施設において行われるようになってきています。
原則としてリンパ節転移がほとんどなく腫瘍が一括切除できる大きさ・部位であることとされています。当院では日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿って適応を判断し、患者さまとご家族に説明し、同意のもとで治療を行っております。具体的にはESDの適応は絶対適応病変・適応拡大病変に分かれます。絶対適応病変は2㎝以下の分化型(たちの良い癌)M癌(深さが粘膜層にとどまる浅いもの)で潰瘍を伴わない病変です。適応拡大病変は①2㎝以上で潰瘍を伴わない分化型M癌、②3㎝以下で潰瘍を伴う分化型M癌、③2㎝以下で潰瘍を伴わない未分化型(たちの悪い癌)M癌となっています。当院では治療適応の判断のため、特殊光(NBI)を併用した拡大内視鏡検査や超音波内視鏡検査を行い、正確な術前診断をするように心がけております。
当院では食道・胃十二指腸のESDを2008年から、大腸のESDを2012年から行っております。2017年度までの当院のESDの成績を部位別に提示します。
食道ESD | 胃ESD | 大腸ESD | |
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症例数 | 15 | 254 | 11 |
一括完全切除率 (病変が一括切除され、 かつ切除断端が陰性の症例の割合) | 100% | 98.0% | 90.9% |
治癒切除率 (ガイドラインにて外科切除等の 追加治療を必要としない症例の割合) | 86.7% | 91.3% | 90.9% |
平均処置時間 | 141分 | 163分 | 170分 |
穿孔率 | 0% | 0.79% | 0% |
出血率 | 0% | 1.57% | 0% |
当院では熟練医師の指導のもとで若手の先生方も積極的に治療にあたっておりますが、一括完全切除率・治癒切除率ともにいずれの部位でも高く、穿孔率・出血率についても都会の大病院の報告に比べて同等かやや少ない状況です。平均処置時間はやや長めですが、これは時間のかかる潰瘍瘢痕を伴った症例や治療困難な部位の症例などにも積極的に治療を行っていることによると思われます。処置の工夫などによりさらに時間短縮を目指しております。
新型コロナウィルス感染症対策のため、
味覚、嗅覚の異状や、発熱、鼻水、のどの痛みなど、風邪の諸症状による受診を希望される場合は、事前にお電話にてご相談ください。