検査課は臨床検査技師7名と事務員1名の計8名で業務を行っています。検査業務は大きく2つに分けることができ、血液や尿のように患者さまの身体から取り出した試料を調べる「検体検査」と心電図・超音波など患者さまの身体を直接調べる「生理検査」があります。これらのデータは医師が診断及び治療方針を決定するための重要な情報となりますので、迅速かつ正確な情報の提供を心がけ、365日24時間体制で業務を行っています。
血液や尿などに含まれている蛋白や脂質、ミネラルなどの化学物質を測定し、健康状態、病気の診断はもちろん治療効果の判定に役立てます。主に肝機能、腎機能、脂質、糖尿病関連の検査を行っています。
B型・C型肝炎ウイルスをはじめとする各種肝炎ウイルス検査や甲状腺ホルモンなどの内分泌検査、CEA、CA19-9などの各種腫瘍マーカーを測定しています。
主に赤血球、白血球、血小板の数や働きを検査することによって、貧血や白血病などの病態を検査しています。
凝固検査では、血液の止血、凝固に関する検査を血漿を用いて測定します。手術や止血を伴う可能性のある検査前や心筋梗塞などで抗凝固作用のある薬(ワーファリンなど)を服用している時の効果を確認する際に行います。
尿・便・胸水や腹水、髄液などの性状を検査します。なかでも尿検査は頻繁に実施される検査で、潜血・蛋白・糖・ビリルビンなどの項目を調べることによって、腎臓や尿路系の異常以外にも様々な疾患の診断に役立てています。便の検査では、便中のヘモグロビンを検査することで大腸癌のスクリーニングやその他、消化管出血の早期発見に役立てています。
超音波を用いて、外からは見えない体の中の臓器や血管の様子を映し出します。
心臓が動く時に発する電気から心臓の動きを調べる検査です。不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大などの診断に役立てます。動機や不整脈、胸痛を感じる場合は、24時間ホルター心電図、負荷心電図などを実施して原因を調べます。
呼吸する時の吸気・呼気を用いて、その量や勢いなどから肺が正常に機能しているか調べます。肺気腫、気管支喘息など呼吸器の病気の診断や治療効果の判定、全身麻酔での手術が可能であるかどうかの判断などに用いられます。
神経がうまく信号を伝えるかどうかを調べる検査です。手のしびれや痛み、力が入りにくい時などに行います。低周波治療器のような刺激があり、痛みを伴う検査です。
この検査は頭に電極をつけて、脳の電気活動の状態を調べる検査です。主にてんかん、脳腫瘍、意識障害など脳の機能異常を示す疾患に役立ちます。
手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、下肢の血管のつまりや動脈の硬さが分かります。この検査を行うことにより、動脈硬化の度合いや早期血管障害の発見に役立ちます。
新型コロナウィルス感染症対策のため、 味覚、嗅覚の異状や、発熱、鼻水、のどの痛みなど、風邪の諸症状による受診を希望される場合は、事前にお電話にてご相談ください。