検査課は臨床検査技師9名と事務員1名の計10名で業務を行っています。検査業務は大きく2つに分けることができ、血液や尿のように患者さまの身体から取り出した試料を調べる「検体検査」と、心電図・超音波など患者さまの身体を直接調べる「生理検査」があります。これらのデータは医師が診断及び治療方針を決定するための重要な情報となりますので、迅速かつ正確な情報の提供を心がけ、365日24時間体制で業務を行っています。
血液や尿などに含まれている蛋白や脂質、ミネラルなどの化学物質を測定し、健康状態、病気の診断はもちろん治療効果の判定に役立てます。主に肝機能、腎機能、脂質、糖尿病関連の検査を行っています。
HbA1cを測定しています。 糖尿病の診断や治療効果の判定に用いられる重要な検査です。
B型・C型肝炎ウイルスをはじめとする各種肝炎ウイルス検査や、甲状腺ホルモンなどの内分泌検査、CEA、CA19-9などの各種腫瘍マーカーを測定しています。 さらに、コロナ抗原、インフルエンザ抗原も測定しています。
主に赤血球、白血球、血小板の数や働きを検査することによって、貧血や白血病などの病態を検査しています。
凝固検査では、血液の止血、凝固に関する検査は血漿を用いて測定します。手術や止血を伴う可能性のある検査前や、心筋梗塞などで抗凝固作用のある薬(ワーファリンなど)を服用している時の効果を確認する際に行います。
尿・便・胸水や腹水、髄液などの性状を検査します。 そのなかでも尿検査は頻繁に実施される検査で、潜血・蛋白・糖・ビリルビンなどの項目を調べることによって、腎臓や尿路系の異常以外にも様々な疾患の診断に役立てています。 便の検査では、便中のヘモグロビンを検査することで大腸癌のスクリーニングやその他、消化管出血の早期発見に役立てています。
血液型検査を行い、ABO血液型を判定します。 輸血が必要な患者さまには輸血前に不規則抗体スクリーニング検査、クロスマッチ検査を行い、その製剤で輸血ができるか判断します。
血液を専用のボトルに採取し血液から細菌が検出されるかどうかを調べています。 細菌が検出されたらグラム染色を行い、グラム陽性か陰性か、球菌か桿菌かを顕微鏡で確認します。 血液は本来無菌であるべきなので感染しているかどうかが分かり、迅速に有効な抗菌薬を投与したり変更したりするのに役立っています。
RT⁻PCR法でコロナPCR検査を行っています。 材料は鼻咽頭ぬぐい液で行います。材料を専用の試薬容器に入れて、機器に搭載して測定します。約50分で陰性か陽性かを判定します。
超音波を用いて、外からは見えない体の中の臓器や血管の様子を映し出します。
肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓、腹部大動脈などの臓器に異常がないかを調べます。 人間ドックでも行われます。
心房や心室の縮小・拡大はないか、心筋は一定のリズムを保って動いているか、弁の逆流がないかなど各部位ごとに形状や動きを観察し、あらゆる心疾患の診断の役に立ちます。
頸動脈の動脈硬化の程度を調べます。 動脈硬化によって厚くなった血管壁やこびりついたプラーク(脂肪や繊維など)や血栓などを確認することができます。
肺梗塞、足のだるさ、むくみの原因となる深部静脈血栓や静脈瘤の有無と原因を調べます。
足の動脈が途中で細くなり、血液が流れにくくなると、足の指まで血液が十分には流れず、酸素不足、栄養不足となります。 動脈硬化によって動脈が詰まる 「閉塞性動脈硬化症」 の有無を調べます。
心臓が動く時に発する電気から心臓の動きを調べる検査です。 不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大などの診断に役立てます。 動機や不整脈、胸痛を感じる場合は、24時間ホルター心電図、負荷心電図などを実施して原因を調べます。
呼吸する時の吸気・呼気を用いて、その量や勢いなどから肺が正常に機能しているか調べます。 肺気腫、気管支喘息など呼吸器の病気の診断や治療効果の判定、全身麻酔での手術が可能であるかどうかの判断などに用いられます。
神経がうまく信号を伝えるかどうかを調べる検査です。 手のしびれや痛み、力が入りにくい時などに行います。 低周波治療器のような刺激があり、痛みを伴う検査です。
頭に電極をつけて、脳の電気活動の状態を調べる検査です。 主にてんかん、脳腫瘍、意識障害など脳の機能異常を示す疾患に役立ちます。
手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、下肢の血管のつまりや動脈の硬さが分かります。 この検査を行うことにより、動脈硬化の度合いや早期血管障害の発見に役立ちます。
睡眠時無呼吸症候群の精密検査です。 装置を付けて1泊入院して検査をします。
新型コロナウィルス感染症対策のため、 味覚、嗅覚の異状や、発熱、鼻水、のどの痛みなど、風邪の諸症状による受診を希望される場合は、事前にお電話にてご相談ください。